「簡素な贈り物」その6(最終回)
「簡素な贈り物」その6(最終回)
「簡素な贈り物」の3回目に、私が最初、シェーカー派をクェーカー派の別名と勘違いしていたと書きましたが、どうやらこの勘違いはよくあるようです。それがわかったのは、 1 day 1book のさかなさんに教えていただいた『知って役立つ キリスト教大研究』のおかげでした。この本によると、【…しばしばクエーカーと混同されるものに「シェイカー(Shaker)」がある。シェイキング・クエーカーズという、ラディカルなクエーカー分派に属した女性アン・リー(Ann Lee 1736-84)が英国のマンチェスターで創設したものだ。アメリカのメイン州に最後の共同体があるが、現在ではほぼ全滅に近い。】ということです。
ランダムハウスのShakerに関する説明、【シェーカー教徒:千年期教会(Millennial Church)に属する信者;18世紀中期に英国のクェーカー派から起こり,1774年米国に渡った;独身生活・財産の共有と厳格で質素な生活が信条;礼拝のとき,体を振って踊るところからこの名がついた.】と比べると、ちがいからまちがえやすいことまで、ものすごくはっきりわかりますよね。
このように、『知って役立つ キリスト教大研究』という本、翻訳をするときにはとても参考になりそうです。著者の八木谷涼子さんはAmazonの本の紹介に<…この本のテーマはキリスト教の主要教派の皮相的な違いと、それぞれの用語についてです。徹頭徹尾「外から見た姿」をプラクティカルに描くことにこだわったので、思想的・信仰的な切り口からキリスト教を理解したいという方には、物足りなく思われるでしょう。>と、やや控え目に書いていらっしゃいます。でも、「皮相的な違いと、それぞれの用語」って、翻訳するときには一番に知りたいことなんですよね。
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(この回で「簡素な贈り物」については終わりとします。9月16日からはじめたのですが、なんと6回にわたる連載になりました。)
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