2011年2月22日 (火)

アラブが気になる

アラブが気になる

 30年ほど前、アラブ諸国をしきりに訪ねたことがあった。
 いま注目されている某国を訪れた時のこと。
 ちょうど国の祭典が開かれていたのだが、物事がなかなか前へ進まず、「待ち」の時間がいつまでも続いて……。と思っていたら、あるとき突然事態が動いて、そうなるとすべてが爆走、バスも反対車線をどんどん走る。
 興奮した群衆がパレードの列に迫ってくると、警察が空に向かって発砲、群衆はいったんおとなしく引き下がるが、しばらくするとまた押し寄せ、警察もまた発砲、という具合だった。
 何が起こっても不思議はない国、という印象だったが、何も起こらなかった。しかも、何十年もの間。
 だが、その国がいま激しく動いている。そもそものきっかけはインターネットで人々がつながったことだという。
 どこの誰が発言しているのか、すぐにはわからないから、立ち上がれたのかもしれない。だから、いままでとても考えられなかったような変化が起こり始めたということなのか。
 そのころ私が訪れたアラブの国々では、大事なことは必ず顔を合わせて話し合っていた。
 同じころニューヨークで電話連絡によってどんどん事態が動いていくのにも驚いたが、ちょうどこれの逆でとても新鮮だった。日本でも電話で話を済ませる傾向が強くなっていたが、本当に大事なことを話すにはやはり顔を合わせるべきだと反省もしたのだった。
 あの地域でも、人々は直接顔を合わせるよりは、ネットでつながるようになったのだろうか。
 テレビを見ていたら、アメリカ人が口々に「民主主義の国が増えていくのはいいことだ」といっていた。マスコミには「民主化の波が広がる」というタイトルがあふれている。だが、そんな単純なものではない気もする。
 この先、アラブの国々はどこへ行こうとしているのだろう。とても気になる。

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2006年8月 3日 (木)

京劇俳優と行く「京劇鑑賞と太極拳体験の旅」

京劇俳優と行く「京劇鑑賞と太極拳体験の旅」

Photo_5 どうしてここで、ツアーの紹介?と、お思いかもしれませんが、旅行を監修して同行する「京劇俳優」は、私の気功と太極拳の先生なのです。
 気功のクラスでは、ときどき存在を忘れてしまうほど「透明な気」を持った指導者で(すくなくとも、私はそう感じています)、それがとってもありがたいのですが、舞台に立つとなかなか存在感のあるすてきな俳優さんです。写真がその張紹成 先生(先生のHPはこちら。そこから旅行の詳細ページにも行けます)。
 今回の旅行は、10月26日~29日の3泊4日で、費用は188、000円。やや高めの費用ではありますが、それもそのはず。中国の迎賓館である釣魚台国賓館にも一泊するんだそうです。迎賓館にツーリストが泊まれるとはね! ネット上で調べてみると、なかなかすごいところみたいですよ。
 それよりも何よりも、私が心惹かれたのは、昆劇専用劇場での特別限定公演。しかも、公演後、出演した俳優さんや、京劇俳優をめざして勉強中の子どもたちとの、交流パーティーが開かれることになっています。
 先生の同期の俳優さんたちも参加するということで、それを聞いたとたんに、行きたい気持ちがふつふつと。アブナイ、アブナイ。いまは、そんなお金とひまがあったら、せっせと原書を仕入れて、せっせと読むべきとき。それは、よーくわかってるんですけどね(笑)。

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