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2017年10月13日 (金)

新潮クレスト・ブックスとは

Fates_and_furies_small_blog ローレン・グロフ作『運命と復讐』は新潮社の〈クレスト・ブックス〉の最新刊。
 ご存知の方も多いと思うが、クレスト・ブックスは海外の新しい文学を紹介する叢書だ。同社のホームペーによると、小説以外にノンフィクション作品も含まれる、きわめてゆるやかなシリーズとのこと。さらにホームページから引用すると、「ただひとつ心がけているのは、ともかく『よい作品』(と担当者は考えるということですが)を厳選すること。そして、編集者でも翻訳者でも、ともかく誰かがほれこんだ作品であること」
『運命と復讐』の場合は、私がほれこんだ、といっていいと思う。
 原作のFates and Furiesを初めて手にしたとき、二、三ページめくったらもうやめられなくなり、ほかの仕事を抱えていたにもかかわらず、一気に読んでしまったのをおぼえている。
 そのときの感想がこちら。いわゆるネタばれにつながる部分もないではないが、『運命と復讐』のおもしろさを素直にストレートに伝えている文章なので、のぞいてみていただけるとうれしい。

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 クレスト・ブックスに関しては、毎年書店でフェアが行なわれている。今年のクレスト・ブックス・フェアの冊子(左の画像は表紙と『運命と復讐』紹介ページ)はウェブ上でも見ることができる(画像をクリックするとPDFが開きます)。

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2017年10月12日 (木)

『運命と復讐』発売 新潮クレスト・ブックス

 新しい訳書が発売された。
 ローレン・グロフ作『運命と復讐』、新潮クレスト・ブックス。
 ある結婚を夫と妻の両側から描いた作品だ。
 原作は2015年にアメリカで発表された Fates and Furies。当時の大統領オバマ氏がその年のベスト・ブックにあげ、米国アマゾンもその年の総合ベスト・ブックに選ぶなど、様々な形で話題になった。全米図書賞と全米批評家協会賞の最終候補作でもある。
 原文は、詩のような表現をした部分があるかと思えば、死や性を描いた場面に「なんでここに?」と言いたくなるようなユーモアがこめられていたりする、独特の文章。翻訳中、苦労すると同時に存分に楽しませてもらった。この特徴的な語り口を日本語でも味わっていただけたらうれしい。

Fates_and_furies

 

『運命と復讐』クレスト・ブックス
新潮社刊ISBN-13: 978-4105901417
2,916円(税込み)

★全国書店、書籍販売サイトで好評発売中。
『運命と復讐』を Amazon.co.jpで買う hontoで買う  楽天ブックスで買う

 

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四年半ぶりのブログ再開

 気がつくと、このブログを四年半も更新していなかった。
 目がひどく疲れるようになり、パソコンの画面を見るのは仕事だけで精一杯という状況が続いたからだが、この間、色んなことがあった。高齢の母の最期を看取った。弟まで年長者の私をさしおいて先に逝ってしまった。
 そんななかで、先月、ようやく新しい訳書を出すことができた。なにはともあれ、これだけはご報告しなければ。
 というわけで、ブログ再開します。

 

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