『少年は残酷な弓を射る』発売!
『少年は残酷な弓を射る』発売!
拙訳書『少年は残酷な弓を射る』が発売された。ライオネル・シュライヴァー作、イースト・プレス刊。原作は We Need to Talk about Kevin という、オレンジ賞を受賞した作品で、6月末から全国で順次公開される同名の映画の原作。
はじめて原書を読んだとき、物語の展開にぐいぐい引っぱられて途中でやめることができず、最後になんともいえない衝撃を受けた。
映画の試写を観たのはその直後だったが、観ている間じゅう、小説を読み返しているような錯覚にとらわれた。そして、終演後に読後と同じような衝撃に襲われ、しばらく座席から立ち上がることができなかった。
読んでから観るか観てから読むかで迷っている方は、ぜひ「読んでから観て」ください(笑)。いや、ほんとに先に小説を読んでいると、映画から受ける衝撃が倍増します。
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コメント
おめでとうございます!
なんと、この作品を訳していらっしゃたのですね。じつは、映画のことを先日友人からおしえてもらって、こわいけど、気になるwwwと思ったところでした。
そして、この表紙の画家さんの展覧会も、ずっと気になっていたのですよ。けっきょく、みていませんが。
色々な意味でたいへんなお仕事でしたね。でも、色々な意味で注目度が高い!
観る方は、こわくてむりそうですが、読むのならだいじょうぶでしょうかね? どきどき。
タイトルの訳、すばらしいです。
投稿: NON | 2012年6月27日 (水) 19時53分
NONさん
コメントをありがとうございました!
そうなんです、これだったんです。
この作品、怖いですけど、どちらかというと主人公が心理的に追いつめられていったり、そのあげくに自分のアイデンティティーにまで自信が持てなくなっていったり、といった怖さです。
人が殺されるのが多いからミステリを訳すのは怖いなんて、ノーテンキなことを言っている私が訳せたくらいですから、大丈夫ですよ! 大丈夫ですから(笑)、読んでみてください!
投稿: t-mitsuno | 2012年6月27日 (水) 22時18分