ミヒャエル・ゾーヴァの世界展、じつは
2月はじめから書いているミヒャエル・ゾーヴァの世界展。じつは、『ちいさなちいさな王様』と『思いがけない贈り物』にコメントを寄せてくださった、やまねこ翻訳クラブのめいさんに紹介されて見に行ったものでした。やまねこのインタビューの際、半分冗談に「逆取材させてもらうかもしれませんからね」といっていたのですが、予告どおり、取材側のめいさんから逆に貴重な情報をいただいて帰ってきたというわけです。
展覧会はわずか6日間で、私が行ったときはたくさんの入場者が原画に顔をくっつけるようにして見入っていました。たぶんみなさん、この展覧会を長年待ち望んでいたのでしょう。ゾーヴァ初心者の私はなんとなくけおされて、一枚一枚をゆっくり見ることができませんでした。でも、その分いま、本になった『ミヒャエル・ゾーヴァの世界』
を見て楽しんでいます。
この本には、さし絵以外のゾーヴァの絵もたくさんのっています。池にむかってブタが飛びこむ瞬間を描いた「ケーラーの豚」など、おもしろい絵ばかりで、見飽きることがありません。あたたかい感じの絵が多いいっぽうで、ベルリン子らしい諧謔味のある絵も。
また、この本のなかでゾーヴァ自身が語っているのですが、ゾーヴァは、友人の発案でポストカード用の絵もかなり描いたようです。百町森というサイトでは、さし絵からおこしたものをふくめて、さまざまなポストカードを買うことができます。上の店名のリンクはさし絵のページで、そこから、さし絵以外のカードのページにも行けます(『エスターハージー王子の冒険』に掲載したリンクは古くなっているようです)。ポストカードの右にある顔のマークをクリックすると、画像を大きくして見ることもできますよ。
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