« メルマガにインタビュー記事が出ました | トップページ | ポエトリー・アーカイブ »
『ちいさなちいさな王様』と『思いがけない贈り物』
話があちこちしますが、ミヒャエル・ゾーヴァがさし絵を描いた本を、また2冊読みました。『ちいさなちいさな王様』は、人差し指くらいの大きさの王様のお話。主人公の家にきまぐれにやってくる王様は、会うごとに小さくなっていき、主人公と哲学的ともいえる会話をかわします。 おもしろいのは、お話の細部がものすごくリアルなこと。なにしろ、王様は"グミベアー(超有名なドイツの駄菓子)"を主食としていて、ときには、かじりかけのやつをもって現われたりするのです。そして、なにかあると、すぐにどなったり、トーストをけとばしたりしはじめます。(画像をクリックすると本の情報が見られます。原書はこちら。) そういう細部を読んでいるうちに、ほんとうに妙ちきりんな王様が目の前にいるような気がしてくるし、哲学的会話もなぜか物語から浮くことなく、読めてしまう。じつに、不思議な作品でした。シュールな雰囲気の物語に、ゾーヴァの絵がぴったり。『思いがけない贈り物』では、サンタさんが残り物のお人形を時間までにだれかに届けようと、子どもたちをたずねてまわります。 最後の場面が印象的。ゾーヴァのさし絵から、おふとんの中で、お人形を抱きしめる女の子の体温が伝わってくるようでした。もちろん、文章からも。 ここの部分だけでも、ドイツ語の原文を読みたい! やっぱり、新しい辞書を買って、ドイツ語を勉強し直そうかしらん。ほんきで、そう思わせた一冊でした。 原書はこちら⇒。表紙に使われている絵は、訳本よりずっと"ぶっ飛んで"いますね(笑)。
2006年2月15日 (水) 書籍・雑誌, ドイツの話 | 固定リンク | 0 Tweet
おひさしゅうございます。その節はどうもありがとうございました。何とか元気で少しずつがんばっています。ブログをみて思い出したのは、この世界展にたった1度きりしかいけな買ったこと。とっても残念。一枚一枚原画をしっかりみたかったのに人が多くてはなれたところからしか見えなかったのが心残りです。
投稿: めい | 2006年3月12日 (日) 22時16分
めいさん こちらこそ、ありがとうございました。 私も、ゆっくり原画を見られなくて、残念でした。会期もそんなに長くなかったですしね。でも、その分、いま、本になっている『ミヒャエル・ゾーヴァの世界』を楽しんでいます。展覧会場では、どの人も、絵に顔をくっつけるようにして見ていましたね。みんな、同じ思いだったのでしょうね。 すてきな展覧会を教えていただき、ほんとうにありがとうございました。 t-mitsuno
投稿: t-mitsuno | 2006年3月13日 (月) 18時30分
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
この情報を登録する
コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。
内容:
この記事へのトラックバック一覧です: 『ちいさなちいさな王様』と『思いがけない贈り物』:
コメント
おひさしゅうございます。その節はどうもありがとうございました。何とか元気で少しずつがんばっています。ブログをみて思い出したのは、この世界展にたった1度きりしかいけな買ったこと。とっても残念。一枚一枚原画をしっかりみたかったのに人が多くてはなれたところからしか見えなかったのが心残りです。
投稿: めい | 2006年3月12日 (日) 22時16分
めいさん
こちらこそ、ありがとうございました。
私も、ゆっくり原画を見られなくて、残念でした。会期もそんなに長くなかったですしね。でも、その分、いま、本になっている『ミヒャエル・ゾーヴァの世界』を楽しんでいます。展覧会場では、どの人も、絵に顔をくっつけるようにして見ていましたね。みんな、同じ思いだったのでしょうね。
すてきな展覧会を教えていただき、ほんとうにありがとうございました。
t-mitsuno
投稿: t-mitsuno | 2006年3月13日 (月) 18時30分